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2022年03月23日
横浜商科大学

肆客足球3年度学位記授与式 学長式辞

本日学位記授与式に臨まれた学生諸君、卒業おめでとう。

 諸君は、新型コロナ感染症の蔓延という人類史上でも稀な社会環境の中でこの2年間を過ごしてきました。特に修学過程が通常とは異なり、多くの授業がWEB上の講義をオンライン方式で受講するという形をとってきました。従来の対面方式の授業とさまざまな点で異なるものでした。

 しかし、諸君は専攻する学科ごとに定められたカリキュラムの多くをオンライン方式で受講(履修)し、卒業単位を取得してきました。このことは卒業要件を満たしたというだけではありません。諸君がオンライン方式に内在する情報処理技術にも慣れて、使いこなすことができるようになったということを意味しています。いわば、在学中にデジタル?トランスフォーメイションの一端に触れたことです。これは新型コロナ感染症の蔓延がもたらした、良い意味での経験であり、修学過程における思わぬ副産物であったと言えます。

 さて、諸君は、様々な講義を通して多くのことを学んできました。その多くは学問を基礎とした知識です。ここでいう学問とは、様々な事象を科学的に説明する行為です。このような学問を基礎にした知識を「学問知」と呼びます。学問知を伝授する場が大学です。諸君はこの横浜商科大学において様々な「学問知」を獲得したのです。

 諸君の多くは、明日から社会人として生きていかなければなりません。社会人とは、自らの労働(仕事)を通して自立的な経済生活を営むことができる人です。

 肉体を駆使する労働(仕事)は、近代に入って機械に取って代わられてきました。そして機械は、人間の知能をも内在させてきたのです。人間の知能とは「考える力」のことです。機械に「考える力」を内在させたのが人工知能です。上述した学問知は、人間の知能が産み出した資産であり、知識資産あるいは略して知財(intellectual assets)と呼ばれます。

 諸君は、多くの学問知を獲得しただけでなく、知識資産を持つ知識階級と見做されるのです。獲得した学問知(知識資産)をなんら活用しない人は、悪しき知識階級の人であり、やがて知識階級から脱落します。諸君は、決して脱落してはなりません。学問知を大いに活用して自分を含めた社会に貢献してください。

 

肆客足球4年3月19日
横浜商科大学 学長 清水 雅彦

 

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